入居者満足度を向上させるアイデア集をご紹介
賃貸住宅が供給過剰気味の時代が続きますが、その中で高い入居率を保っていかなければならないのが、オーナーにとって一番の課題となると言っても過言ではないでしょう。
高い入居率を維持するためには、入居者満足度の向上が不可欠です。入居時にある程度妥協して物件選びをしていた方などは、実際住んでみて満足できない点が多ければもっと安くて利便性の高い物件に移りたいと思うことは容易に想像できます。
逆に、「妥協して選んだけど、実際に住んでみたらとても居心地が良い」とか「安心して生活できる環境だった」など、引っ越ししたくなくなるような状態をキープしてあげれば、入居率は上がるはずです。
それでは、そういった付加価値を入居者に提供するために、オーナーは何をするべきかを解説していきます。
心地よい居住環境を作る
これは言い換えると入居者が不快に感じる要因を排除するということになります。
例えば共用部のゴミ、汚れなどを排し、自転車置き場内の駐輪状態の整頓、など常に共用部を綺麗な状態にしておくことが大切です。また、防犯上の不安要素を極力取り除いてあげる施策も効果的です。チャイムや音声インターホンの部屋はモニター付きインターホンに交換したり、物陰になるような塀や仕切り、茂った庭木などを撤去するのも良いでしょう。
サービスを充実させる
過剰なサービスは継続性などの点などでも難易度が高いと思いますので、できる範囲で取り組むと良いかと思います。
ひつつめは迅速なトラブル対応です。設備不具合、近隣トラブルなど賃貸住宅のトラブル内容は多岐にわたります。少しでも放置してしまうと大きな問題に発展することもあり、とにかく素早い対応が必要になります。業者の手配に時間がかかりそうな場合などは、たとえ直せなくてもとにかく管理者が見に行く、といった対応をすればひとまず入居者さんも安心します。
それと関連して、普段からの入居者の方々とコミュニケーションをとっておくのも大切です。管理物件が多いオーナーさんはなかなか難しいところだと思いますが、そのような場合もなるべく地域密着で入居者サービスに力を入れている管理会社に任せるのも良いかと思います。
入居者のニーズに合わせた物件の改善
入居者の満足感を満たすことができるような室内空間を作ることも大切です。ただ単に高価な設備を配置すれば良いというわけではありませんが、家賃相場などを鑑みてどの程度手を入れることが出来るかを考えてみることが大切です。
ペット飼育が可能にできる状況であれば、思い切って変えてしまうのもひとつの方法です。途中からペット飼育可能にすると、既存入居者さんとの間でトラブルになることがあります。できるだけ同意を得てから条件を変更する方が良いでしょう。
ファミリー物件なのに駐車場台数が足りずに決まらないというパターンの場合など、敷地内の調整が無理なら近隣の駐車場を大家が確保してしまうのもひとつの方法です。空室期間の料金が発生してしまうことと、家賃にどれだけ反映させる(アップする)ことを検討する必要があります。
入居者の声を反映した運営を
実践している管理者は少ないと思いますが、アンケート調査の実施は普段気付かない入居者が思う不満点を直接知ることができる方法です。わざわざ回収に行くほどのことはありませんが、共用部などに意見箱を置いておけば、入れてくれる入居者もいるかもしれません。改善した内容は、掲示板などがあれば貼り出したり、その程度の内容ならポスティングしてもよいと思います。
まとめ
いかがでしょうか。あたりまえと言われるような内容も多くありましたが、意外とできていない大家さんや管理会社も多いのではないでしょうか。まずは出来ることから手を付けていき、少しずつでも入居者満足度をアップさせていきましょう。