2017年賃貸住宅人気設備ランキングを読み解く!

 

 

こんにちは、管理営業グループの太田です。

今年も賃貸住宅新聞による人気設備ランキングが発表されました。最近の傾向と、賃貸アパート・マンションオーナーがどのように取り組んでいくべきかを解説していきたいと思います。

浜松エリア基準でご説明します

データは全国で取られたアンケートですので、浜松エリアでは妥当ではない部分もあるかと思います。今回は浜松エリア(地方の政令指定都市規模)の場合、というテーマでお話しします。大都市圏のオーナー様はまた違う見方をした方が良いかもしれません。

単身者向け

まずは単身者向けのランキングから解説していきます。

この設備があれば周辺相場より高くても入居が決まるランキング

1位 インターネット無料(​→前回1位)
2位 エントランスのオートロック(​→前回2位)
3位 宅配BOX(​↗前回8位)
4位 ホームセキュリティ(↗​前回5位)
5位 ウォークインクローゼット(​↘​前回4位)
6位 浴室換気乾燥機(​↘​前回3位)
7位 TVモニター付きインターホン(​↗前回ランク外)
7位 独立洗面台(​↗前回ランク外)
9位 防犯カメラ(​​→前回9位)
10位 システムキッチン(↗​前回ランク外)

この設備がなければ入居が決まらない(必要設備)ランキング

1位 室内洗濯機置き場(​↗前回ランク外)
2位 TVモニター付きインターホン(↘前回1位)
3位 独立洗面台(​↘前回2位)
3位 洗浄機能付き便座(​→前回3位)
5位 インターネット無料(​↘前回4位)
6位 エントランスのオートロック(​→前回6位)
7位 備え付け照明(​↘前回5位)
8位 宅配ボックス(↘​前回ランク外)
9位 ガスコンロ(​↘前回7位)
10位 浴室換気乾燥機(​↗前回ランク外)

もはや必須化しつつある「インターネット無料」

周辺相場よりも家賃が高くても決まるランキング、この設備が無ければ入居が決まらないランキングともに人気の「インターネット無料化」。以前はまとまった世帯数がなければ割高になってしまい、4世帯や6世帯といったアパートオーナーが参入するには若干壁がありましたが、最近は少ない世帯数でもローコストで各戸にインターネット回線を供給できるようになってきました。

いまやインターネットにかかる費用は、水道光熱費に次ぐ固定費として認識されつつあります。入居者自身でプロバイダ契約をすれば、月額5,000円程度の出費になってしまうため、ネット無料のアパートであればその分家賃を上げても抵抗が無かったり、同じような競合物件と比較したときの決め手になるケースが増えています。

室内洗濯機置き場が圏外からいきなりの1位に!

昨年までランキング圏外だった「室内洗濯機置き場」が、なんと今年はこの設備がなければ入居が決まらないランキングでまさかの1位となりました。

単身者の場合、日中洗濯をするのがなかなか難しく、どうしても夜間(夜中)になる場合もあります。洗濯機置き場が玄関外やベランダの場合、どうしても音が近隣に聞こえてしまいますので、そのあたりが敬遠されてきています。単身者向けの物件が供給過剰気味のエリアの場合、洗濯機置き場が外にあるというだけで検討候補から除外されてしまう時代になってきたということでしょうか。

独立洗面化粧台も当たり前の時代に

いわゆる3点ユニット(バス・トイレ・洗面)が一体型になったユニットをリフォームして、バス・トイレ別にするプランをよく見かけます。この場合、洗面台を浴室内に残したままにしますが、最近では更に独立洗面台でないと入居が決まらない(今回3位)という事態になっています。多少の費用がかかっても、リフォーム時に小型の独立洗面台を設置しないと後々長期空室に悩まされるということになりかねません。その際のリノベーションのプランニングに関しては是非当社にご相談ください。

ファミリー向け物件

続きましてファミリー向け物件の人気ランキングです。

この設備があれば周辺相場より高くても入居が決まるランキング

1位 インターネット無料(​→前回1位)
2位 エントランスのオートロック(↗前回3位)
3位 ​追い焚き機能(​↘前回2位)
4位 宅配ボックス(​↗前回ランク外)
5位 システムキッチン(​→前回5位)
6位 ホームセキュリティ(​↘前回4位)
7位 浴室換気乾燥機(​↘前回6位)
8位 ガレージ(​↗前回ランク外)
9位 ​ウォークインクローゼット(​↘前回7位)
10位 エコキュート(​↗前回ランク外)

この設備がなければ入居が決まらない(必要設備)ランキング

1位 追い焚き機能(​↗前回2位)
2位 ​独立洗面化粧台(​↘前回1位)
3位 室内洗濯機置き場(​↗前回ランク外)
4位 TVモニター付きインターホン(↘前回3位)
5位 洗浄機能付き便座(​↘前回4位)
5位 システムキッチン(​↘前回5位)
6位 エントランスのオートロック(→​前回6位)
7位 ガスコンロ(→​前回7位)
8位 エントランスのオートロック(​​↘前回6位)
9位 ​インターネット無料(​→前回9位)
10位 エレベーター(​→前回10位)

必要設備は大きな変動なし

「この設備が無ければ入居が決まらないランキング」は、昨年と比べて大きな変動がありません。唯一3位に室内洗濯機置き場がランクインしてきましたが、浜松エリアにおいてはファミリータイプ物件のほとんどが室内洗濯機置き場がありますのでそれほど気にしなくても良いかと思います。

引き続きランニングコスト節約系の設備が人気

追い焚き機能付き、インターネット無料などの毎月のコストを抑える項目が、単身者向け物件と同じく人気度が高めになっています。

ワンランク上の設備も人気が高まっています

エントランスのオートロックやシステムキッチン、ホームセキュリティ、ガレージなど、一般的な賃貸住宅よりもワンランク上のグレードで生活したいという需要が高まっています。敢えてこの路線を狙ってリフォーム及び家賃アップ図るのもひとつの方法ですね。

ネット通販人口の増加の影響か?宅配ボックスの需要の高まり

今回から突如ランキングに食い込んできた「宅配ボックス」。こちらは単身者にもファミリーにも共通しており、「周辺相場より家賃が高くても決まる」ランキングの代名詞になるかもしれない可能性を感じます。
昨年あたりからamazonなどのネット通販による宅配業者の負担が社会問題化してきているのも背景にあるかもしれません。

 

まとめ~今年はネット無料と宅配ボックスがキーワード!

今年のランキングを読み解いていくと、スマホ時代に合った設備が台頭してきているのがよくわかります。
ネット無料の需要もスマートフォンの普及なくしてはあり得ませんし、スマホで気軽にネット通販ができる時代になったからこそ宅配ボックスの需要も生まれました。

ランキングには載っていませんが、スマホのある生活をイメージして、入居者が便利になる設備(たとえばコンセント配置や充電スペースの設計など)を採用していくのが入居促進の肝になってくるかもしれません!

静岡県西部エリアのオーナー様、入居促進のご相談をお待ちしておりますm(_ _)m

 

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