-案3-
アパートの収益性・安全性の高いものから次男、長女、長男の順で分配(または長男分は現金化。現金は3名で均等分配)。基本はアパートそれぞれ保有し続ける。

-案4-
長女と母親の間に信託契約を締結し、長女主体で管理を行う。母親死後はどうするかも信託契約書に記載する。


長男の立場としては、案1は幸次や洋子には相続時の大きな出費も無く、これから先も利益が還元され続けるので一番良い案と思えた。
特に、幸次には、一度に大金を持って無駄遣いしてしまう心配をしなくても良いと思った。

洋子にとっても、定期的に不労所得が入るのは嬉しいだろうし、なにより不動産を相続した時の管理の手間が省けるというのが、二人にとっても良い事と思えた。

ただ、不動産会社の社長さんは、案1を最近実施した人は殆どいないと言っていたので、管理会社の設立が面倒なのかとも思った。

案2は、一番現実的だと思えた。
母親が存命中は売却を嫌がっているので、相続発生時に3人共有にし、すぐ売却を決めておくのが良いと思えた。

案3は、元々、幸次が相続するアパートは浜松市内の中心街で収益性も価値も一番高いし、
洋子の相続するアパートも浜松市内の優良物件なので、完全に当てはまると思った。

しかし、母親の残した預貯金と私の相続するアパートの売却金の分配で、幸次と洋子の相続金が賄えるかの精査が必要なことと、幸次がアパートの経営や毎年の確定申告はしたくないと言っているので、我が家では、この案3は難しいと思えた。

第3章 私にとって最適な相続